狂犬病の予防接種は、法律で定められた飼い主の義務です。

狂犬病は、犬だけでなく全ての哺乳類に感染の可能性がある

『人獣共通感染症』です。

人間も、狂犬病ウイルスを持つ動物に咬まれたり

引っかかれたりすることで、感染する恐れがあります。

発症した場合の致死率は、ほぼ100％です。

危険な伝染病のまん延を防ぐために

必ず毎年、接種を受けましょう。

・厚生労働省ＨＰ『狂犬病について』（外部リンク）

混合ワクチンとは、1本のお注射で複数の感染症に対応できる

予防接種のことです。

当院では『６種混合ワクチン』と『８種混合ワクチン』のお取り扱いがございます。

詳しくは、ご来院の際にご相談ください。

ワクチン接種により、まれにアレルギー反応やアナフィラキシー反応を示すことがあります。

来院日は、接種後に飼主様が様子をよく観察できるお日にちで

診察時間内の早めの時間（午前９時台、午後４時台くらい）に

お越しいただくことをおすすめいたします。

蚊の吸血により媒介され、最終的には心臓にフィラリア（犬糸状虫）が寄生する病気です。

放置すれば死に至る怖い病気ですが、定期的な投薬で予防できます。

投薬を開始する前には、血液検査をして前シーズンに感染していないかどうか

確認することが大切です。

感染している状態で投薬すると、一度に大量のミクロフィラリアが駆除されることで

ショック症状をおこし、死亡する場合があります。

検査は、血を少量採って、検査キットで確認します。

結果がでるまでにかかる時間は１０分くらいです。

お薬は錠剤のほか、チュアブル剤（おやつタイプ）、滴下剤などがございます。

投薬量は体重によって違いますので、子犬の頃は、毎月ご来院いただいて

体重にあった容量の処方をする必要があります。

詳しくはご来院の際にご相談ください。

・メリアル･ジャパン『犬フィラリア症について』（外部リンク）

ノミやマダニが寄生すると痒いだけではなく、さまざまな病気の媒介もします。

そのなかでも、マダニは人に『日本紅斑熱』を引き起こす場合があり

死亡例も確認されています。

室内で飼育している場合でも、人間が洋服や靴などに付けて持ち込み

繁殖してしまうという事もあります。

また、近年はペットと一緒に利用できる施設や店舗が増えておりますので

そのような場所を利用する場合は、ノミダニ予防をしていることがマナーと

なっているようです。

お薬は、背中に滴下するタイプが主流となっております。

詳しくは、ご来院の際にご相談ください。

・メリアル･ジャパン『知っておきたい ！ノミとマダニの危険性』（外部リンク）

消化管の寄生虫にはさまざまな種類があります。

例えば『犬猫回虫症』は、ペットの毛に付いた卵が

口に入ることで人にも感染します。

幼児への感染は、重症化しやすく注意が必要です。

虫の種類によって、感染経路や駆虫方法が異なります。

症状が現れる前に、定期的な駆虫をすることをおすすめいたします。